文体はマインドセットを反映する
マインドセットというのは、簡単に言いますと
「目標設定をしたら、その目標達成のために、全体を意思統一して、すべてをその方向性に変えること」
…ということになりますか。
目標設定は、たとえばアドバルーンを上げることですね。キャッチフレーズを掲げる。
優れたキャッチフレーズは、100の訓辞にまさる。
キャッチフレーズが明確であるほど、意識改革の力が強く、仕事のレベルが飛躍するものです。
意思統一の一つの手段として、例えばCI(コーポレイト・アイデンティティ)活動などが行われます。
個人の場合は、本人の自覚次第で済みますが、企業となると意識改革はなかなか進みません。
小泉改革の例ではありませんが、改革を行うと必ず「守旧派」という保守勢力が顕在化して、既得権にしがみつき、アンシャンレジューム(旧体制復活)を企てたりするものです。
マインドセットが、基本的に出来ていないのです。
トヨタ自動車のように「改革は永遠の課題である」と明確に理念として掲げておかないと、とんでもないことが陰で行われたりしますね。
最近、私が目にしたとんでもない例を挙げてみます。
「◇合格体験記募集
…者の合格者は電話,ハガキなどで連絡いただきたい。
合格体験記の執筆をお願いする。
採用の分には当社規定の原稿料をお支払いする。実名掲載が条件。
他の雑誌・書籍・学習機関との同じテーマでの併載はお断りしている。
ぜひ,ご連絡願いたい。」
これは、デーモン木暮閣下のお書きになられた文章?
…ではありません。
明治時代のお偉い官憲様が、お書き遊ばしました文章ですね。絶対に…
今時、お堅い役所でも、こんな尊大横柄な文章は書きません。
それに、連絡は電話かハガキなどだから、絶対に明治か大正、あるいは昭和初期かね…
今は、メールか、インターネット・エントリーが普通だから。
さらに、実名に限る、とあるから、個人情報保護に敏感な現代の話ではなく、そういうことに無頓着だったひと時代昔であることは確かだな…
「である調」の文体というのは、インターネットでは引用文献にしか出てこないから、多分古い時代の雑誌記事じゃないか? ほら、題名が「部楽倶人婦」なんて、右横から印刷してある、古い雑誌…
…あれ、だよね。
でも、案外こういう化石化した天然記念物的雑誌が、地方の郷土出版なんかであったりして、お笑いのネタにはなるね!
なるかも…、「何でも鑑定団」に出してみれば、確実に伸助にお笑いネタにされるだろうって…
でも、こういう横柄な態度が文章に表れていれば、売れやしないし、発行元もつぶれてしまうだろうから、古本屋でしかお目にかからないだろうよ。
だよね。
もし、こういうのが今時あったら、
当人が恥さらしするだけでなく、
出版社の意識レベルが見透かされ、ブランドを傷つけるし、
サイト運営者の見識まで疑われるだろうね。
さびれたどこかの街に、風化したまま撤去されず、野ざらしになっている看板のような、
公害たれ流し文体、だな。
うそ寒い…
文体はマインドセットを反映する、一例でした。
他山の石として、学びましょう。
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